マツカサウオ
Monocentris japonica
  

 
  
1996.10.11 撮影
伊豆大島(秋の浜)

EOS−5+100マクロ

 誰でも、一度見ればすぐに覚えるというか、忘れられない魚です。

 大きなウロコが、松毬(まつかさ)に似ているところから、和名がついたものでしょう。
 このウロコは、まるで鎧のように体を覆っており、殆ど体が曲がらないそうです。

 それほど稀種ではないのですが、なぜか、あまり縁がありません。
 幼魚は、もっと綺麗な金色をしているとか、下顎の先端部が、かすかに光るとか聞きますが、どちらも見たことはありません。

 この写真を撮影したときは、やたら泳がされて殆ど写真を撮る暇がなく、その夜はずっと頭痛に悩まされました。
 おかげで、大島の印象が完璧に悪い方へシフトしてしまい、それ以来、行ったことがありません。

 学名に、japonicaとあるので、日本固有種かとも思いましたが、そうではないようです。
 日本での標本を元にして、同定されたということでしょう。