ナミダカサゴ
Rhinopias argoliba
  


 

  
2000.7.17 撮影
柏島(後浜 No.3)

F4+105mm×1.5倍

 この写真を撮ったのは、初めて柏島に行ったときのことです。

 後浜で、アケボノハゼを撮り終えたところで、ガイドさんが見せてくれたスレートには、何とニセボロカサゴとありました。
 思わず水中で、「えーっ」と声を上げてしまいました。

 専門家に同定をお願いすると、ナミダカサゴとのこと。

 両者は、どちらも眼のところに白い筋があって、違いは胸びれの軟条の数と、吻の輪郭だそうで、とても海の中では区別がつきません。
 

 持っていたのが、100マクロに1.5倍テレコンという焦点距離の長い組み合わせだったので、とりあえず全身を1枚だけ押さえ、後は、顔のアップを狙いました。

 岩陰に隠れてしまったもので、4枚しか撮れなかったのですが、まあいいやと、諦めて浮上。

 ところが、現像(当時はフィルム時代)が上がって来たのを見ると、ストロボが3枚光っておらず、写っていたのは顔のアップの1枚だけでした。