ギンガハゼ
Cryptocentrus cinctus
2002.3.11 撮影
パラオ(PPRビーチ)
 黄色いハゼというと、誰もが連想するのが、このギンガハゼです。しかしながら、一部の例外を除いて、水深6mより浅いところにしかいないため、実際にはダイビングで見ることは少なく、見たのはフタホシタカノハハゼなど他のハゼであることが多いようです。

 見分けるポイントは、背鰭に多数ある水色の斑点です。ギンガハゼにはあって、他のハゼにはありません。

 尚、ギンガハゼには、上の黄色の個体以外に、下の白黒の個体がいます。かつては別々の種だと思われ、黄色い個体はコガネハゼと呼ばれていましたが、後に、同じ種であることが判明したそうです。

 
1998.12.29 撮影
石垣島(川平湾奥)

 川平湾の奥のほう、真珠の養殖をやっているそのさらに奥の、水深1mくらいのところにいた、ギンガハゼです。

 周囲には、オイランハゼなどもいて、ハゼ好きにはなかなか楽しいところでした。ガイドさんも、一緒になって、写真を撮っていました。

 ただ、潮の加減で、潜れるときが限られるのと、こういうところに行く人間は珍しいため、他にお客さんがいないときしか、連れて行ってもらえません。

 なぜか、これまでに見たギンガハゼの大半が黄化個体で、白黒個体というのは、このときしか見たことがありません。

 縁の問題なのか、それとも実際に、そういう比率になっているのでしょうか。


 
 
 PPRビーチで、ホバリングしているところを斜め前から狙った写真です。真正面からも撮っておきたかったところです。

 
1998.7.23 撮影
石垣島(川平湾 船着き場)


 川平湾の、ダイビングサービスが船を繋留する、砂浜で撮った写真です。ここでは、あっちを見てもこっちを見ても、ギンガハゼだらけでした。

 水深は、満潮時でわずかに1m。他のサービスのダイビングが終わって船を繋留した後に、残タンクをしょって12kgのウェイトをつけ、1時間以上粘らせてもらいました。

 ここのギンガハゼは、船に乗るお客さんが巣穴を踏み付けたり、干潮時にはほとんど干上がったりといった、ひどく苛酷な環境に住んでいるせいか、全然逃げようとしません。