スミレハナハゼ
Ptereleotris uroditaenia
 

 
 
2020.3.7 撮影
バリ(ムンジャンガン島 POS1)

 かつては、フラッグテールダートゴビーと呼ばれており、比較的最近、和名がついた魚です。和名の由来は、尾鰭の黄色と黒の模様を、スミレ(というより三色スミレ?)に見立てたものと思われます。

 クロユリハゼ属の魚は、鰭を閉じた状態ではどれも似ているように見えてしまうのですが、尾鰭の模様から、スジクロユリハゼとともにかなり見分けやすい魚と言えます。水中でも、遠くから目立ちます。

 日本では、沖縄本島、西表島、石垣島でしか記録がなく、しかもかなりの深場に棲んでいるということです。そのせいなのか、「日本のハゼ」初版には、掲載されていません。

 バリでは ムンジャンガン島の白い砂地の非常に綺麗なポイントで、15mくらいの浅場で見ることができました。